乾徳山西壁

Category : アルパインクライミング
【日程】10/25-26
【場所】乾徳山西壁
【メンバー】8人
【形態】個人山行、アルパイン



乾徳山旗立岩中央岩稜
2014/10/25 土 晴れ

09:50 太平高原登山口
11:00 月見岩手前
12:00 乾徳山山頂直下旗立岩南端ルンゼ(下降点)
13:45 旗立岩中央岩稜取り付き点
18:00 最後尾チーム終了点着
19:00 高原ヒュッテ着、幕営、宴会
24:00 就寝

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快晴の空の下予定通り全員が集合。登山口からまずは高原ヒュッテに寄ってクライミング関係以外の荷物をデポする予定だったが、ダブルトラックの砂利林道をショートカットするうちに道満尾根に乗ったらしく月見岩付近のススキ原まで登ってしまった。

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付近の目立たない樹林帯に荷物をデポしいざ出発。眼下に紅葉と輝くススキ、甲府外輪山を前景にした富士が見事な眺め。
月見岩から道は岩がちの急登となり、数箇所現れるクサリ付きのフェイスを登る。紅葉シーズンで且つ天気に恵まれた為、一般道は大変な賑わいでクサリ場は渋滞気味。
下降点は山頂直下南側のクサリ場から100m程手前の見晴台にあった。残残ハーケンとスリング数本があり、これを4-5本束ねて懸垂支点とした。ガレたルンゼを下降し、20m程度下のテラスでピッチを切り、同じく残地ハーケンとスリングを支点に懸垂をもう1ピッチ20m程度でロープをしまい岩稜線のへりを北にトラバースしながらガレた樹林代を行き、踏み後に従って少し登り返すと取り付き点。
ここまで予想外に時間が掛かったので、急いで準備して取り付く。チームK、チームH、チームMの順で取り付いた。

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一番バッターが快調にロープを伸ばし間もなく。このピッチは事前情報(岳人の記事)では核心ピッチとされており「小ハングをA0で強引に越える」というガイドにかなりビビッていたが、実際には素直に行けばハングをやや右から捲きながら乗り越えるが文字通り小さなハングなのでハイステップで問題なく乗り越えられ、A0が必要とは感じなかった。(Ⅳ級)
1ピッチ終了点テラスが狭く支点を共有できなかった為、チームH以下が一時待機となり、少々タイムロス。1ピッチ目終了点テラスに残置プロテクションは無く、ピナクルスリング掛け、キャメロット複数で作った支点を共有することに。

2ピッチ目はリッジ上をP1まで行き、リッジの北側をP2まで登る。(Ⅲ級)ここはさらに残置が少なく、岩角スリング掛けなどで中間支点をとりながら登った。
チームMは時間切れで暗闇クライミングとなるのを懸念して、別ラインからの登高を試みるが、P1を別ラインから乗り越えるのが悪場のようで断念。
チームHがP2での支点工作を終えた時点で日没まで30分程度であり、焦る。

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3ピッチ目はリッジの南側をトラバースし南側からP3を越えて終了点へ。(Ⅲ+級)2ピッチ目同様にランナーはナチプロ主体。

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薄暗い中3ピッチ目をヒイヒイ唸りながらなんとかリードした。
チームMの二つの明かりを終了点で迎え入れる頃にはすっかり暗くなっていた。
酒と肉を目指して急いで高原ヒュッテへと下降。

この晩は焼肉を囲んで大宴会。日付が変わる頃まで呑んだくれて楽しい一時を過ごした。



乾徳山山頂部第三岩稜、第一岩稜
2014/10/26 日 晴れ後曇り

06:00 起床
07:30 緊急撤収
08:15 高原ヒュッテ発
09:50:乾徳山山頂部第三岩稜下降点
10:30第三岩稜取り付き点
12:00第三岩稜終了点
12:40:乾徳山山頂部第一岩稜下降点
13:00第一岩稜取り付き点
14:30第一岩稜終了点
14:45下山開始
14:50-15:30 乾徳山ボルダーで遊ぶ
16:00 高原ヒュッテ
17:00太平高原登山口

皆さんすっきりとしたさわやかな山の朝とはいかなかったようで、若干の酒気を残して起床。和やかに朝食を摂っている中、刺客の不意打ちにより緊急撤収するという一幕があったものの、予定より一時間程度の遅れで出発。
ハイペースで乾徳山山頂直下の第一岩稜下降点に到着。かなりの汗と酒臭を振り撒いたが、お陰で酒が抜けてすっきりとした状態で岩登りに挑める。そんな酒臭い連中に近づいてきた物好きグループが居た。数十キロはありそうなデカイビデオカメラと三脚等を持った彼らはNHKの取材班のようで山梨の旅番組撮っているとのこと。取材を受けてしまった。が、恐らく「爽やかな秋空と見事な紅葉・眺望を目当てに大勢のハイキング客が訪れる乾徳山です」といった構図を求めていたはずなので怪しいクライミング隊の絵はカットされるでしょう。(11/16朝八時から放映とのこと。)
ここでチームMと別れ、チームKは第三岩稜線に向かう。
山頂を越えて、10分ほど下り西面に最初に現れるルンゼが下降点。ケルンのある中腹までルンゼを下降し、向かって右のブッシュを下ってから踏み跡に従い下部で同じルンゼを横切ると取り付き点。下降にロープは不要であった。

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核心はハングをA0で越える1ピッチ目の出だしだが、残置ハーケンが腐っているので、リードクライマーはレイバックで思い切って乗り越えた。バンドにあがってすぐさまガレガレの90度近いフェイスを登ったことろでピッチを切った。(Ⅳ級・A0)
2ピッチ目は易しいリッジ歩き。難なく終了点へとたどり着いた。(Ⅱ級)
昨日の中央岩稜と較べて、さらに残置ハーケンが少なく、また岩が浮き浮きで1ピッチ目はフォローなのに冷や汗をかいてしまった。
陽が陰り徐々に寒くなってきた。

山頂では丁度チームMと合流できたので、皆の集合写真を撮ってもら、チームKは第一岩稜に向かう。山頂直前の塩山側クサリ場を下降したことろの展望所からリッジを下降し、バンドに至ったところで第一岩稜のリッジを乗り越えた先の大きなテラスが取り付き。
取り付きのビレイ支点として残置のハーケンが2枚有ったが、それより上は残置ピンが遠くハーケン、ナチプロでランナーをとりながら登る。

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カンテ右のスラブを登った。このスラブはホールドが少なめで怖かったので、ランナーを取りすぎてしまう。被ったジェードルを越えたところでの残置ハーケンとカムでピッチを切った。ロープを引くとやけに流れが悪く、ランナーの設置がよろしくなかったと反省。(Ⅳ級)
2ピッチ目は易しい岩稜歩きをしてトップアウト。(Ⅱ級?)
このルートも全体的に岩が不安定ですこし冷や汗をかいてしまった。

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下山時は面白そうなボルダーで遊びながら進んだ。高原ヒュッテで荷物を回収するころには雲行きが更に怪しくなり、下山口に向かって歩き始めた頃には雨が降る。
日没前には無事下山し、麓の温泉で一汗流し解散。

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